大津市で外壁塗装工事を行いました。
施工前・高圧洗浄




★高圧洗浄の目的と重要性
外壁や屋根の塗装工事における高圧洗浄は、単なる汚れ落とし以上の決定的な役割を持っています。
・塗料の密着性確保
外壁や屋根には、排気ガスやホコリ、そして古い塗膜が粉状になったもの(チョーキング)が付着しています。
これらの汚れが残っていると、新しい塗料が素材に密着せず、早期の剥がれや膨れの原因になります。
高圧洗浄でこれらを徹底的に除去します。
・カビ・コケの根絶
特に日当たりの悪い箇所や湿気の多い屋根・北側の外壁に生えたカビやコケを、高圧の水流で根こそぎ洗い落とします。
必要に応じて、洗浄前にバイオ洗浄剤を併用し、再発を強力に防ぐこともあります。
・下地の均一化
汚れや劣化した塗膜を取り除くことで、下地の状態を均一にし、その後の下塗り材がムラなく均一に浸透・定着できるようにします。
シーリング








★シーリング(コーキング)の役割
シーリング材は、建材と建材の「隙間(目地)」を埋めるために使用されます。
・防水性の確保
外壁材やサッシの隙間から雨水が建物内部に浸入するのを防ぎ、建物の構造材の腐食や雨漏りを防ぎます。
・緩衝・追従機能
建物は気温の変化や地震などによって常にわずかに動いたり、膨張・収縮したりしています。
シーリング材がゴムのように伸縮することで、この動きに追従し、建材のひび割れや破損を防ぐクッションの役割を果たします。
・気密性の確保
窓周りや配管周りの隙間を埋めることで、室内の暖気や冷気の漏れを防ぎ、建物の断熱性能や省エネ性能を維持します。
下塗り




★下塗りの役割
1.密着性の向上(接着剤の役割)
仕上げ塗料(中塗り・上塗り)には、外壁材への密着力があまりありません。
そこで下塗り材が、外壁材と仕上げ塗料との間に強力な接着層を作り、塗料が剥がれたり膨れたりするのを防ぎます。
2.吸い込みの防止(吸い込み止め)
経年劣化した外壁材(特にモルタルやサイディング)は、乾燥したスポンジのように塗料を吸い込んでしまいます。
下塗り材が外壁材の吸い込みを止め、塗料を外壁表面に留めることで、仕上げ塗料が均一な厚みで塗られ、色ムラなくきれいに発色します。
3.下地の補修・調整
シーラーやフィラーといった下塗り材には、細かいひび割れ(ヘアークラック)を埋めたり、ザラザラした下地を滑らかに整えたりする機能もあります。
これにより、上塗り塗料が塗りやすくなり、塗膜が均一になります。
中塗り




★中塗りの役割と重要性
中塗りの目的は、仕上げ塗料の性能と耐久性を確実に発揮させること、そしてムラのない均一な塗膜を形成することです。
・塗膜の厚みの確保
塗料が持つ防水性、耐久性、遮熱性といった性能は、メーカーが定めた規定の厚み(塗膜厚)があって初めて発揮されます。
中塗りと上塗りの2回に分けて仕上げ塗料を塗ることで、この必要な塗膜の厚みを確実に確保します。
・発色の均一化
下塗り材や、補修した下地の色の差を完全に隠蔽し、上塗りの色をムラなく均一に発色させるための土台を作ります。
中塗りを省略すると、色が不均一になったり、下地の色が透けたりする原因になります。
・上塗りとの密着
中塗りの塗料と上塗りの塗料は、通常、同じ製品を使います。
これにより、塗料同士が化学的に強固に密着し、塗膜全体の耐久性が向上します。
上塗り




★上塗りの役割と重要性
上塗りは、塗装工事の最終仕上げであり、見た目だけでなく、塗料本来の性能を発揮させるための最も外側にある重要な層です。
・塗膜の完成(耐久性の確保)
中塗りと合わせて、メーカーが定める規定の塗膜厚を確保します。
この上塗りの層が、紫外線や雨風などの自然環境から建物を守る最終バリアとなります。
塗料の耐用年数(例:フッ素塗料で15年など)は、この上塗りの性能によって決まります。
・美観の完成
上塗りが、お客様が選んだ色や艶(ツヤ)を決定づけます。
塗りムラやダレ(塗料の垂れ)がないよう、均一に仕上げることが職人の腕の見せ所です。
・機能性の発揮
遮熱塗料や低汚染塗料など、塗料に付与された特殊な機能は、基本的にこの最外層である上塗りの表面で発揮されます。
施工後




完工しました!
塗膜の剥がれ・ふくれの主な原因
「塗膜の剥がれ・ふくれ(水ぶくれ)」は、外壁の保護機能が失われている重度のサインであり、放置すると建物の内部に深刻なダメージを与える危険信号です。
●経年劣化による原因
塗料の耐用年数(一般的に10年~15年程度)を超えると、塗膜は徐々に弾力性を失います。
・塗膜の寿命
長年の紫外線や雨風にさらされ、塗膜が劣化し硬化。
外壁材のわずかな伸縮に追従できなくなり、ひび割れや密着力低下から剥がれに至ります。
・外壁内部からの水分浸入
外壁材の裏側やひび割れ、シーリングの劣化などから水が浸入し、塗膜の裏側に溜まります。
溜まった水が太陽の熱で水蒸気(気泡)となり、塗膜を内側から押し上げ、ふくれや剥がれを引き起こします。
放置するリスクと補修方法
●放置する最大のリスク
塗膜が剥がれたり膨れたりしている部分は、外壁材がむき出しになっている状態です。
・雨漏り・構造材の腐食
外壁材が直接雨水にさらされ、ひび割れから水が内部へ浸入し、建物の柱や土台といった構造躯体の腐食につながります。
建物の耐久性・耐震性が著しく低下します。
・外壁材自体の劣化
サイディングボードなどが水分を吸収して反りやひび割れを起こし、塗装だけでは済まなくなり、外壁材の張り替えが必要になる可能性があります。
・修繕費用の高額化
塗膜の補修だけで済む段階を過ぎると、大規模な工事が必要になり、費用が大幅に増加します。
株式会社イーロックホームでは
外壁シミュレーションも行っています。
外壁塗装を考えている方、ぜひ一度ご相談ください!!
屋根・外壁に限らず、キッチン、トイレ、水廻り、外構工事等行っております。
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